二〇二四年 六月 二十二日 夏至〔 二十四節気 〕 / 満月〔 月 〕
布 : 高密度木綿[ 播州 ]
手縫糸 : 古木綿糸、黒絹練糸、鳳梨糸
被写体 / 身長 160 cm
身丈 約 128 cm
帯幅 約 88 cm
裾幅 約 121 cm
紐丈 約 70 cm
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元は僧侶が身にまとう袈裟(けさ)の要素から着想。衣や布などを一方の肩から他方の脇下へ斜めにかけるように着る身体との関係性が、衣でありながらもどこか布をただ肩にかけて身体でふくらめば成り立つような衣形に惹かれる。上部の密着感と下部の動的な瞬間に負荷がないように布分量を多くとり、下部を包み身体を隠せるように、そして透け感のない番手の木綿を選択してTシャツ一枚で纏えるように手作。着方はどちらかの肩に衣を掛け、残布紐を腰付近に施した真鍮ハトメに通し入れ、結わえるのみ。
低速のシャトル織機で織られた布は「バフ」という名がついている。これは乗馬時に鞍が滑らないように鞍の下に敷かれる〝馬布〟から着想を得て織られているので強度があり、触感にハリとコシがあるので襞山が映える。” 襞山 ”とは、スモッキング技法による手刺繍のこと。布に細かく襞を寄せて、その襞山を一針一針と規則的にすくっては縫い縮めてかがりを施して布に陰影をあたえます。上部は小幅布を一捻りして下部と縫い合わせることで、右身と左身で着分ける時に印象が変わります。全体を具墨色に統一することで引き締まった印象。今回は布に余分があるので二着まで、オーダーをお受けさせていただきます。
ご縁がありましたら幸いです。