二〇二四年 五月 十八日 二十四節気〔 立夏 〕 / 月〔 十日夜 〕
布 : 微起毛木綿[ 遠州 ] 、 大麻 [ 湖東 ]
手縫糸 : 黒絹練糸、鳳梨糸
被写体 / 身長 160 cm
‐ 身衣 ‐
前身丈 約 84 cm
後身丈 約 89 cm
腰幅 (最大)約 110 cm
片裾幅 約 33 cm
紐丈 約 62 cm
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神社でみた麻繊維の色味がその日気分で制作した白起木綿麻垂身衣の感覚をたよりに創作。麻が浮き立つような印象には影となるような布地をと、遠州の低速シャトル織機で高密度に織られた相済茶色の木綿を。素朴な単子糸での織は、主張しないながらに後加工による微起毛は、わずかな表面加工であり温かさの起毛ではなく、なめらかな肌心地に重きをおいたもの。麻繊維は湖東から、先代が昔に織られた大麻布を使用。
綿素材特有の少しハリ感のある布要素を生かして、「袴」のように裾広がりの衣形。腰全体にはゴムを入れ、同素材で縫った紐も通している。その先端には鳳梨(パイナップル繊維)糸を縫いかがる。両側に二つ、後身頃に一つ付けた紐ループに通して後ろで結わえるか、前でそのまま結わえるかで印象も変わります。前身頃と後身頃の丈に段差をつけ、前身頃の裾には黒絹練糸で刺し子。後身頃の裾には大麻で縁どり、両を縫い合わせの処理にパイピングしたひも状の布をそのまま伸ばしてきて裾付近は遊び心を持って制作。股縫い合わせにも大麻で縁とる。160cmの方で前身頃八分丈、後身頃九分丈といったサイズ感です。
ご縁がありましたら幸いです。