二〇二四年 五月 一四日 二十四節気〔 立夏 〕 / 月〔 三日月 〕

白起木綿麻垂身衣

布 : 微起毛木綿[ 遠州 ] 、 大麻 [ 湖東 ]
手縫糸 : 黒絹練糸、鳳梨糸

被写体 / 身長 160 cm

‐ 身衣 ‐

身丈 約 125 cm
身幅 約 68 cm
裾幅  約 85 cm
肩幅  約 48 cm
袖丈  約 42 cm

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農道を下り、娘をいつもの公民館の集合場所までおくりとどけ、その足で石部神社へ向かい手を合わせる。ふとしたときに思い至っての行動が身についている。家がある高原地帯までの道がいくつかあるので、遠回り道の山道を通って今時期の植生を横目に、時折留まって山羊の好物を見つけては軽トラの荷台につむ。好みの野草が生えていないかも見ながら、妻の好む蒲(がま)の成長具合を湿地に見ながら、美味しい虎杖(すかんぽ)の旬時を見ながら、拓けた土地に出たとき陽に照らされ、今日の天気を大体つかむと衣制作後の庭や畑、草刈りに意識が向かいながら同時にぼんやりと衣形が浮かび上がって帰路についた。

i a i / 居相 - Earth clothes - Based in mountain village / Japan.「 一日一衣 」

神社でみた麻繊維の色味がその日気分だったので、麻が浮き立つような印象には影となるような布地をと、遠州の低速シャトル織機で高密度に織られた相済茶色の木綿を。素朴な単子糸での織は、主張しないながらに後加工による微起毛は、わずかな表面加工であり温かさの起毛ではなく、なめらかな肌心地に重きをおいたもの。麻繊維は湖東から、先代が昔に織られた大麻布を使用。

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前身頃の丹田付近に切り込みをいれ、下部には深く一襞を折り込み上部は折り目を表に見せてその縁に大麻を縫う。首元付近にその流れでおさまるように工夫すると小さな三角の襟ができた。下部側面には大麻で縁どった長方形の布を垂らして、身幅ぐるりに一周させた紐帯に紐を通しているので前身頃の垂布に通し結わえきゅっと絞り整えてやると印象が変わります。所々の手縫いは鳳梨(パイナップル)糸で縫う。制作前の行動と衣形、素材の選定を簡単に説明させて頂きましたが、いつもこのように創作は日々の現れとしてあります。今日の衣服の形は、行程が多すぎるので次はもう作りたくないと思っています。。。心が動いた方は是非お纏いください。一日の心の現れを愉しんで頂けましたらと思います。

ご縁がありましたら幸いです。

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