二〇二四年 五月 二十五日 〔 小満 〕 ‐ 二十四節気 ‐ / 〔 寝待月 〕‐ 月 ‐

湖麻透光変形羽織

布 : 絹麻( 経 / 亜麻、緯/ 亜麻、絹 )[ 湖東 ] 、 綾織麻 ( 苧麻 )[ 湖東 ]
手縫糸 : 木綿黒刺繍糸、苧麻撚糸

被写体 / 身長 160 cm

‐ 身衣 ‐

前身丈 約 76 cm
後身丈 約 42 cm
横幅  約 80 cm
袖囲  約 56 cm

¥ + tax

満月のひかりが南東方にみえる頃に廊下へでた。雲間にふくらむ月は下界のすべてへ平等にそのひかりをとどけている。黒松のゆがんだ姿形を浮き上がらせながら、梟のこえがかよっている橡の森まで分け隔てなく。その偉大さに、夜更けに頭をつかい余白のなかった脳内を澄んだ光が浄化してくれたようで、生意気にも、月の存在をあらためてみなおした。わざわざ外に出なけばいけない用事など、ましてや夜更けに、森のなかではあるわけがなく。違う棟に行くためにつないだ中でも外でもない廊下に、瞬時の気づきを、ゆたかな閃きと風情を感じさせてもらっている。

i a i / 居相 - Earth clothes - Based in mountain village / Japan.「 一日一衣 」

湖東産地の麻布は、独特な空気感で麻繊維がもつ魅力がその手触りに現れている。透け感のある手触りはこれから迎える梅雨時期こそと想い手を動かす。胴体はまったく継ぎ目のない衣形で、前身頃と後身頃の接ぎ箇所のみ。あとは布の広幅を活かした。そのことで随分と人の身体の部位があいまいになって、どこか巻物のような、包みこむような衣形。前身頃の縁には綾織苧麻をはしらせると同時に裁断余りを背骨から鎖骨付近まで一緒に縫い込む。あとは自由に、流動的にさせておくことで布の動きが身体の見せ方を変える。後身頃の裾に紐を入れていて、両手できゅと絞ることでまた見え方に変化があります。着用写真時には、刺繍をいれていない時です。撮影が終わり、一日おいた前記の月を見て、刺繍を入れたくなって縫い込みました。衣単体の写真と、着用で差があるのは私の閃きのせいです。

ご縁がありましたら幸いです。

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※誠に申し訳ございませんが、諸事情により6月6日〔木〕以降の発送となります。何卒、ご了承下さいませ。

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