二〇二五年 一月 二十一日 大寒〔 二十四節気 〕 / 寝待月〔 月 〕

手芸のための残片セット

手芸箱

box size / 31 × 26 × 10 ( cm )

i a i cloth / 絹、綿、麻、毛、古布

※ 受付終了

¥ + tax

i  a  i として創作を始めてから九年の間で大きく変化したのは、家族へ仕立てる自家製の衣、生活をとりまく布物を制作残片で手芸として日常に生かすこと。たとえば、雑巾で家を清めるときにホームセンターで購入する五枚セットの雑巾で拭くよりも、自身の畑で育み、自ずの手で発酵建てした藍が染み込んだ残片の雑巾で清掃した時の心の温度のちがいに触れたとき、日常に活かしきれたという充足感が込み上げてきます。しかし、五枚セットの雑巾で拭く心の軽快さも日常の心身に添って選択できてこそよりよい心持で生きてゆけるのだと実感し、そのどちらをも大切にしています。両を体感してこそ用途や日々の身で、そして自身の心の機微で選択したいことが生活のあちらこちらにあるのではないでしょうか。肝心事は、今の気分にどちらが合っているかということだけでいいと僕自身の今は、この現世をそう感じています。雑巾を例に挙げましたが、身の周りに活かされた布物に置き換えた時、皆さまの選択肢の一つとして私達の制作端片がお役に立つことができればと思い至りました。妻は端片で子供たちへぬいぐるみを縫っていました。そのぬいぐるみを寝床につれて行き、抱きかかえて眠りにつくとき、中に入れ込んだ草の香りを感じていたことや、村の草木根皮で染色した自然素材でできているということ、あの子のための世界に一つしかない親の手仕事、縫いの静かなひとときを想い返すだけで、温気が内を巡ります。手芸は内在する心で一針を縫いすすめる安らかな時間でもあります。自身の癒し(ケア)と向き合いながら、布の感触を愉しみつつ、自身の手仕事が日々に在るというゆたかさを分かち合えたらと思います。

i a i / 居相 - Earth clothes - Based in mountain village / Japan.「 一日一衣 」

今回も一種類の箱でご用意致しました。素色(白、生成)と暗色(茶、藍、墨)の絹、綿、麻、毛が混合して入っており、昨年開催された京都 kankakari でのi a i 展までの制作残布となります。家周辺で採取した草木根皮染の色物の布や古布も少しばかり混入しています。上記「気色」より、約40枚の布のサンプル写真をご覧いただけます。掲載写真はほんの一例となります。約40 ~ 60種の様々な布、約30㎝ ×30㎝の大きさを土台にそれ以上、以下の様々な裁断そのままの大きさで箱の中身を構成しているので、必ずしも写真と同じ布が入っているとは限りませんのでご注意下さい。しかし質感、色味は一貫性があるので開けてからのお楽しみです。すべての布は i a i の創作活動に欠くことのできなかった布の残片を大切に保管しておいたものです。私達の制作風景が香る裁断したそのままの手跡、手工、染色の試作を想い起す布の残片で、手芸ある日々を共に致しましょう。今の高度な意匠上の美化のための技芸ではなく、原始民族のあいだに行われてきたすこやかな暮らしに祈りを縫い込めた上手でない縫い物が、個々の純度で、個々のための心のために御活用頂けたら嬉しいです。

手芸を通して、ご縁がありましたら幸いです。

 

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